「パース」(Perth)は、オーストラリア大陸の約3分の1を占める西オーストラリア州の海岸南西部に位置し、インド洋に流れるスワン川沿いにある州都である。パースの人口は、1,457,639 人(2004年)で西オーストラリア州では最大であり、オーストラリアでは第4番目に大きい都市である。パースには、緑いっぱいの公園が多くあり、建物も歴史的建造物とモダンなビルが絶妙にマッチしているので「世界で一番美しい都市」、また、物価も安く治安も良いので「世界一暮らしやすい都市」と呼ばれるが、地理的にオーストラリの他の都市から遠いため「世界で1番孤立した都市」としても知られる。パース周辺のビーチは、抜けるような青い空、海の色がエメラルドグリーン、真っ白な砂浜、そしてインド洋に沈む夕日は、オーストラリア東海岸より印象深く感動的である。
パースは、1829年、イギリスの自由移民が入植した「スワン川植民地」の首都として建設された。パースという地名は、入植地の長官であるジョージ・マレー卿の出身地であるパースシェアにちなんでジェームズ・スターリングによって命名された。1850年、安価な労働力を手に入れたい農家や実業家の要求によって、パースを含む西オーストラリア州はイギリスの流刑植民地となった。
パースは、マレー・ストリートとヘイ・ストリートのショッピングモールを中心とし、高層のオフィスビルが立ち並び、市内の西側には高台からパース市内とスワン川を一望に見下ろすことができる広大なキングスパークがあり、パース駅の北側には州立の美術館、博物館のエリア、様々な国の料理を楽しめるレストラン街のノースブリッジがある。キングスパークでは、春(9月〜10月)にワイルドフラワー・フェスティバルが開催され、週末にはオージー家族がバーベキューに訪れる人気のスポットである。約400ヘクタールの公園内はワイルドフラワーの宝庫であり、野生動物の保護地区でもある。パース市内から徒歩で行けるスワン川では、黒鳥(ブラック・スワン)が戯れ、クルーズ船も出ており、観光の目玉になっている。サーフィンを楽しめるビーチやダイビングスポットもパース近郊にある。
パースを起点とする観光地が数多くある。パースの19 km南西、スワン川がインド洋に注ぐ河口に位置するフリーマントルは美しい港町である。日本の南極観測船が毎年暮れに寄港する。フリーマントルの沖合い、約19 kmにロットネスト島があり、クオッカ(ワラビーの一種)などのオーストラリアの野生動物が生息する。約250 km北にあるナンバン公園内に見られる奇景がピナクルズ。そこは、黄砂の中に化石の奇岩が林立する。350 km南東には、高さ15 mの巨大な波が一瞬にして凍りついたような花崗岩のウエーブ・ロックがある。約420 km南南東のワルポール・ノーナラップ国立公園には、地上40m、全長600 mを散策できるツリートップ・ウオークがある。約580q北には渓谷の景色が美しいカルバリ国立公園。約850qには、約35億年前の先カンブリア代から「ストロマトライト」が生息すろことで世界遺産に指定されたシャークベイがある。モンキーマイアでは、野生のイルカに餌をやったり、触ったりすることができる。約1,270q北には、ジンベイ鮫とダイビングスポットで有名なエクスマスがあり、内陸部にはカリジニ国立公園がある。
パースの22 km北のスワンバレーと約280 km南のマーガレット・リバーは、良質なワインの産地である。
パースとパース周辺の地図と航空写真は、「パース 地図 航空写真」で閲覧できる。パースの玄関口は、 「オーストラリア パース国際空港」です。