Australian Dollar(オーストラリアドル、豪ドル、オージードル) は、オーストラリアで用いられる通貨の正式な名称である。略称は、AUD、AUS$、A$などと表記される。Aussie Dollar(オージードル)としても知られる。補助通貨があり、1AUDは、100¢(セント)である。オーストラリ国内での通貨の表示は、$と¢である。
1AUDは、2007年現在の為替レートで約100日本円(JPY)前後である。本日の為替レート(相場)については、「オーストラリアドルの金利・為替」情報をご覧下さい。
紙幣は、 5、10、20、 50、100 AUD、硬貨は、1、2 AUDと5、10、20、50¢である。1984年に1AUD、1988年に2AUDの紙幣が硬貨に変更された。紙幣は、薄いプラスチックのポリマーを使用しており、日本銀行券でいう透かしに相当する部分は透明のフィルムである。 1¢と2¢のコインは1992年に廃止されたため、支払いの合計金額に端数が生じた場合は、5セント単位で切り上げまたは切り捨てられる。
日本円とオーストラリアドルの為替レートは、国際通貨の取扱量において日本の銀行ではオーストラリアドルがマイナー通貨になり、オーストラリアの銀行では日本円がメジャー通貨になるためオーストラリアの銀行が有利な為替レートを採用している。
大手都市銀行の中では、概ね三菱東京UFJ銀行の為替レートが良い傾向にあり、その他、為替レートが良い銀行には、ANZ銀行(日本)やCity Bankがある。
オーストラリアドルの送金、両替、預け入れと払戻しの手数料については、「オーストラリアドルの手数料一覧」をご覧下さい。
両替
オーストラリアでは、銀行(平日営業時間内、月-木曜日9時30分-16時、金曜日9時30分-17時)、空港、両替商(マネーチェンジャー、土日と夜間も営業するが都会に限定)、免税店内の両替所、ホテルのフロント等、T/C(両替の手数料を取られる場合もある)で両替ができる。カジノと免税店内の両替所の為替レートが良い。現金の場合、成田空港の銀行窓口の両替レートが一番悪く、次にホテルのフロントが低い。
オーストラリアドルに両替するときは、窓口で日本円の現金やトベラーズチェック(T/C)にパスポートを添えて提出し、換金証明書に署名するとオーストラリアドルが渡される。窓口で受け取ったオーストラリアドルを確認する。窓口を離れた後に渡されたオーストラリアドルが少ないことに気が付いても不足分について交渉できないことが普通である。
一般旅行者が日本円からオーストラリアドル、或いはオーストラリアドルから日本円に両替するときに為替レート(両替レート)で損をしないためのポイントを「オーストラリア」の管理人の経験に基づいて述べる。
オーストラリアを旅行する際は、クレジット・カードやトラベラーズ・チェックを主に使用するが、勿論、小銭(紙幣や硬貨)も必要である。出発前、日本円を国内の銀行でオーストラリアドル(紙幣)に両替するよりオーストラリアに入国してからオーストラリアの銀行や両替商(マネーチェンジャー)で日本円をオーストラリアドルに両替する場合、為替レートが良い。オーストラリアで1万円をオーストラリアドルに両替すると軽いランチ1食分に相当するオーストラリアドルが多くなる。
出発前、日本で両替したオーストラリアドル(紙幣)の使い残したオーストラリアドル(紙幣)を帰国してから国内の銀行で日本円に両替すると1オーストラリアドルにつき約20円の為替損が生じる。帰国する際、オーストラリアの空港の銀行でオーストラリアドルを日本円に両替するか、免税店で買い物をするときに使い残したオーストラリアドル(紙幣と硬貨)とクレジット・カードで支払いを行い、オーストラリアドルを使い切ってしまうことが両替で損をしないもう一つのポイントである。
送金
日本からオーストラリアにオーストラリアドルを送金する方法としては、銀行の普通送金と電信送金がある。オーストラリアドルの送金に要する日数は、普通送金で1から2週間、電信送金で2日から4日であるが送金を依頼する日本の銀行や支店と送金を受け取るオーストラリアの銀行や支店により更に日数が増える場合もある。オーストラリアの銀行の日本支店からオーストラリアの銀行の支店の口座にオーストラリアドルを送金するのが一番早く、翌営業日には届き、キャシュ・カードで送金先の口座や提携銀行のATMから現金を引き出せる。
オーストラリアの送金先の銀行が外国為替を取り扱っている場合は、国内の銀行から両替したオーストラリアドルを送金するよりも日本円を送金し、オーストラリアで日本円からオーストラリアドルに両替する方が為替レートの上で有利になる。
他のオーストラリアドルの送金方法には、郵便局の国際送金と銀行小切手がある。郵便局からオーストラリアの銀行の口座に振り込むことになり、イギリス経由となるため2から3週間を要するが送金手数料が安い。外国為替を行なっている銀行では、銀行小切手を手配できる。
外貨貯金
オーストラリアドル建ての外貨貯金は、ANZ銀行の場合、預ける期間と金額により金利が異なる。国内の日本円貯金に比べると金利が高く魅力的であるがリスクも伴うことを事前に理解しておくことが必要である。預け入れのときは、日本円でオーストラリアドルを買い、買ったオーストラリアドルを貯金し、払い戻しのときは、オーストラリアドルを売って日本円を買うことになる。オーストラリアドルは日本でマイナーな通貨のため為このプロセスで為替差損が発生し、更に外国為替相場の為替レートの変動による損益のリスクもある。税引き後の受け取り金利と元金に対する為替損(或いは為替益)を把握していないと最終的に損をする可能性もある。
即ち、外貨貯金には、外国為替相場の変動により為替差損が生ずるリスクが常にあり、満期に受け取る円貨額(利息と元金)が金利に対する一律20%の源泉分離課税、外国為替手数料、為替差損により、預けたときの円貨額を下回り、「元本割れ」になることもある。外貨貯金は、外国為替相場の変動リスクが大きい商品であり、貯金保険の対象外でもある。
多額のオーストラリアドル建て外貨貯金を行なう前に外貨貯金のキャンペーン期間中に小額のオーストラリアドル建て外貨貯金を行い、外貨貯金のメカニズムを理解して置きましょう。オーストラリアドル建ての外貨貯金については、「オーストラリアドルの外貨貯金」が参考になる。また、三菱東京UFJ銀行の「外貨預金 運用シミュレーション」でオーストラリアドルの預け入れ金額や運用期間等を入力すると即座に運用シミュレーションの結果を閲覧できる。
オーストラリア銀行の日本支店
「ANZ-オーストラリア・ニュージーランド銀行」
「ナショナル オーストラリア銀行東京支店」
ウエブサイト(日本語)からオーストラリアドルと日本円の為替レート、両替、手数料とオーストラリアドルの送金、外貨貯金などの情報を入手できる。
オーストラリア四大銀行
「ANZ-オーストラリア・ニュージーランド銀行」
「Commonwealth Bank -オーストラリア連邦銀行」
「National Australia Bank-ナショナル・オーストラリア銀行」
「Westpac-ウェストパック銀行」
ウエブサイト(英語)からオーストラリアドルと日本円の為替レート、両替、手数料とオーストラリアドルの送金、外貨貯金などの情報を入手できる。オーストラリアの中央銀行は、「Reserve Bank of Australia-オーストラリア準備銀行」である。
銀行口座の開設
オーストラリアの銀行の日本国内支店でオーストラリア国内の支店に口座を開設することが可能である。口座を開設すると留学、ワーキングホリデーや駐在の出発前に必要な滞在費用などをオーストラリアドル、日本円、或いは他の外貨を振り込める。ANZ-オーストラリア・ニュージーランド銀行の場合、「現地口座開設・オーストラリア」を参照。
オーストラリアに入国してからオーストラリアの銀行に口座を開設する時は、パスポート、運転免許証、クレジットカード、光熱費や電話の公共料金の請求書、賃貸契約書、メディケアカード、学生証、金融機関からの身分証明書などから2種類の身分証明が必要である。
クレジットカード
オーストラリアでクレジットカードを使える店舗数は、VISA、Master、AMEX、Diners、JCBの順である。観光地では、どのクレジットカードでも使うことに問題がない。
管理人の体験談
オーストラリアにプライベートな旅行で行く際は、勿論、格安航空券を購入し、出発前にインターネットで現地の天気をチェックし、その時にレンターカーの予約を行なう。オーストラリアの空港では、到着ターミナルの銀行窓口で1万円をオーストラリアドルに両替(換金)し、次に予約を入れたレンタカー会社のカウンターで手続きを済ませる。宿泊先は、空港から目的地に向けてレンターカーを運転しているときに道路から見えるホテルやモーテルの看板にVacancy「空き部屋あり」を探し、泊まる部屋を見てから一泊の値段を聞いて決める。
滞在中の費用は、小額の支払いを除いて全てクレジットカードで済ませている。財布のオーストラリアドルが少なくなったら銀行の窓口で1万円をオーストラリアドルに両替(換金)することにしている。レストランのサービスが良ければビル(請求書)にチップの金額を明記してクレジットカードで支払っている。帰国するときは、空港の出発ターミナルの免税店で財布に残っているオーストラリアドルとクレジットカードで支払いを行い、オーストラリアドルを全部使い切ってしまう。今では、オーストラリアに行く前に日本国内でオーストラリアドルのトラベラーズ・チェックやキャッシュ(現金)を用意することはない。
滞在中、宿泊先やレンターカー会社は、クレジットカードのインプレッション(Impression、写し)を要求するので支払いが終わったときに目の前で破いて貰うことにしている。
ワールドキャッシュ
最後に日本円をオーストラリアドルに換金することや日本円をオーストラリアドルに換金した後オーストラリアの銀行に送金するのは、手数料も取られる上に面倒くさいと考えている貴方には近くにシテイバンクの支店があるの場合「ワールドキャッシュ」サービスがある。「ワールドキャッシュ」カードの発行は、1,050円、オーストラリアでのオーストラリアドルの引き出し手数料は、1回200円、残高照会は、1回100円である。出発前に日本で日本円を預け入れ、帰国してからその残高を日本円で引き出せる。但し、オーストラリアで引き出したオーストラリアドルは、米ドルに換金され、その米ドルに1.03掛けた上で日本円に換金され引き落とされる。「ワールドキャッシュ」カードの発行には、本人確認書類が2通必要である。郵送による申請もできる。詳細は、「シテイバンク」のウエブサイトを参照。
現金の持ち込み・持ち出し
オーストラリアの出入国時には、10,000オーストラリアドル以上のオーストラリアドル、またはこれに相当する外貨(日本円を含む)を、オーストラリアへ現金で持ち込み、またはオーストラリアから持ち出す場合は、オーストラリアの税関に申告する必要がある。外貨については、当日の為替レートでオーストラリアドルに換算される。違反すると厳しく罰せられる。所持しているオーストラリアドルと外貨の全部、或いはその一部は、税関で没収されることもある。
日本の出入国時にも、現金(円、外貨)、トラベラーズチェックを含む小切手、手形、有価証券などの合計が100万円以上の場合は、税関に申告する必要がある。
オーストラリアドルの購買能力
オーストラリアドルの購買能力については、「オーストラリア 物価」を参照。オーストラリアの標準的な物価を紹介してある。
日本円とオーストラリアドルの為替変動
本日の日本円とオーストラリアドルの為替レートの変動を15分毎にチャートで表示する。「オーストラリア」の管理人が参考資料として表示しており、その信頼性や正確性を保証しない。
日本円とオーストラリアドルの為替変動(過去3ヶ月間)
日本円とオーストラリアドルの為替レートの変動を時系列(チャート)に表示する。このグラフの詳細については、「Yahoo!ファイナンス - AUDJPY=X」を参照。
日本円とオーストラリアドルの為替変動(過去12ヶ月間)
日本円とオーストラリアドルの為替変動(過去10年間)
オーストラリアドルの日本へ為替換算は、「Yahoo!ファイナンス - 外国為替換算」を参照。
オーストラリアドルの硬貨(コイン)と紙幣
オーストラリアドルの硬貨(コイン)は、片面にエリザベス女王の肖像があり、もう一方の面には、金額を表す数字とオーストラリア特有の動物やモチーフのデザインがある。
| 5 | セント | Spiny Antieater | ハリモグラ | 銀色 |
| 10 | セント | Lyrebird | コトドリ | 銀色 |
| 20 | セント | Platypus | カモノハシ | 銀色 |
| 50 | セント | Coat of Arms | 12角形の楯(紋章) | 銀色 |
| 1 | ドル | Kangaroos | 4匹のカンガルー | 真鋳色 |
| 2 | ドル | Aboriginal Tribal Elder | アボリジニ部族長老 | 真鋳色 |
1セントのPygmy Glider(チビフクロモモンガ、銅色)と2セントのFrilled Lizard(エリマキトカゲ、銅色)は、1992年に廃止された。
オーストラリアドルの紙幣(銀行券)は、オーストラリア準備銀行(RBA)が発行しており、薄いプラスチック(ポリマー)シートに印刷されたポリマー紙幣であり、透かしに相当する部分には透明のフィルムが使われている。このポリマーのオーストラリアドル紙幣は、手で破る事はできない丈夫なものであり、製造コストは嵩むものの、その耐用年数は植物性繊維紙の3〜5倍である。オーストラリアドルの紙幣は、額面が上がるに従い、少しずつ大きなサイズになる。
現在のオーストラリアドルの紙幣の色、表裏の肖像、発行開始年度は、つぎのとおりである。
| 表 | 裏 | 色 | 発行 | ||
| 5 | ドル | エリザベス2世 | 豪州国会議事堂 | 紫色 | 1995 |
| 5 | ドル | ヘンリー・パークス | キャサリン・ヘレン・スペンス | 紫色 | 2001 |
| 10 | ドル | バンジョー・パターソン | ダム・マリー・ギルモア | 青色 | 1993 |
| 20 | ドル | マリー・ライビー | ジョン・フリン | 赤色 | 1994 |
| 50 | ドル | デイビッド・ユナイポン | エディス・カーワン | 黄色 | 1995 |
| 100 | ドル | ネリー・メルパ | ジョン・モナシュ | 緑色 | 1996 |
1984年に1ドル、1988年に2ドルの紙幣が硬貨に変更された。
オーストラリアドルと円キャリートレード
キャリートレードとは、「金利の低い通貨で借り入れ調達した資金を、外国為替市場で金利の高いほかの通貨に交換し、その高金利で運用して金利差収入を狙う取引」と定義される。キャリートレードの主役は、ヘッジファンドや銀行などの金融機関である。個人が手持ちの資金を日本の銀行に超低金利で日本円で貯金することに満足しないで、例えば、オーストラリアドルの外貨預金をすることも円キャリートレードに相当する。
オーストラリアドルと外国為替証拠金取引
外国為替証拠金取引は、取り扱い業者により「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」や「FX」などと呼ばれ、業者に一定の委託証拠金を預け、その委託証拠金の何倍もの額を外貨取引する非常にハイリスク・ハイリターンな商品である。
例えば、1オーストラリアドルが100円のときに委託証拠金100万円の10倍の1,000万円で10万オーストラリアドルを買った場合、1オーストラリアドルが110円の円安になれば10万オーストラリアドルが1,100万円になり、100万円の為替差益(利益)を手にすることができる。逆に1オーストラリアドルが90円の円高になれば10万オーストラリアドルが900万円になり、100万円の為替差損(損失)になる。
外国為替証拠金取引では、投資者の破産を防ぐため為替差損(損失)が委託証拠金の8割を基準として取引を停止して清算するか、或いは、委託証拠金の積み増しをすることになる。上記の例では、損切り(ロストカット)のため取引を精算すると80万円の損失になり、取引を継続するには25万円の委託証拠金を積み増して更なるリスクを取ることになる。
オーストラリアドルの雑学
オーストラリアでは、1966年に通貨単位の10進法(Decimal Currency)を導入するまでは、イギリスの通貨単位であるポンド・シリング(Pound・Shilling)を使用していた。ポンド・シリングでは、1ポンドが20シリング、1シリングが12ペンス、従って240ペンスが1ポンドであった。1966年に通貨単位の10進法(Decimal Currency)を導入する際に1/2ポンドを1オーストラリアドル、補助通貨では、1シリング(12ペンス)を10オーストラリアセント、6ペンスを5オーストラリアセントとした。
ポンド・シリング通貨単位の時代では、1ポンドの俗称(スラング)が1クイッド(quid)であり、現在でもこのスラングも使用されるが若いオージーには理解できない人が多い。1オーストラリアドルが「half a quid(旧半ポンド)」、2オーストラリアドルが「a quid(旧1ポンド)」である。補助通貨では、5セントが「zack(旧6ペンス)」、10セント「bob(旧1シリング)」、20セント「two bob」である。尚、bobは、単複同形である。1オーストラリドルをアメリカ式に1バック「one buck」とも呼ぶオージーも増えてきている。
オーストラリアでは、オーストラリアドル紙幣をノート「note」と呼び、アメリカのようにビル「bill」と呼ばない。ビルは、レストランなどで受け取る勘定書である。
オーストラリア英語でお金「Money」を意味するスラングが数多くある。例えば、「dough」、「bread」、「oscar」、「loot」、「moolah」などであり、大金は、「big bickies」である。